戦略シミュレーションゲーム(SLG)を自分で作ってみたいけれど、「専門知識も経験もないしムリ…」と感じていませんか? 実は、生成AIを活用すれば初心者でも意外なくらいスムーズに制作できます。本記事では、SLG制作の基本からAI活用法、さらにA型事業所での活かし方まで、まるっとわかりやすく解説します。
第1章:戦略シミュレーションゲームってどんなゲーム?初心者でもわかる基本構造
ゲーム作りの最初の一歩は「仕組みを知ること」です。ここではSLGの正体をやさしく分解していきます。
そもそも戦略シミュレーションゲーム(SLG)とは?
戦略シミュレーションゲームとは、ユニット(キャラクターや兵士)を操作し、マップ上で相手との駆け引きを楽しむタイプのゲームです。「考える力」や「作戦を立てる面白さ」がメインのゲームとなります。
~キャラクターや部隊を駒に見立てて、専用の盤面で順番に駒を動かしあって戦うシミュレーションゲームを「戦略シミュレーション」と呼びます。
資源を集めて自軍を強化していく戦略部分と、戦場で相手のユニットを見てどのように戦うかを考える戦術部分の2つの面白さがあります。~
SLGの4つの基本要素:ユニット・マップ・ターン制・リソース管理
以下の4つの要素を組み合わせることで、思考型のゲーム体験ができあがります。
- ユニット:プレイヤーが動かすキャラのこと
- マップ:戦場となる地形。高低差や障害物が戦略に影響
- ターン制:順番に行動する仕組み。リアルタイムより落ち着いて進められる
- リソース管理:お金・素材・ポイントなどをやりくりして戦力を整える要素
初心者でも作りやすい「小規模SLG」とは?
家庭用ゲームのような大規模作品を作る必要はありません。むしろ最初は「1マップ・数体のユニットだけ」の小さなSLGで十分です。
- UI(操作画面)はシンプル
- ストーリーは短め
- マップは10×10マス程度
これぐらいでも立派に“戦略ゲームらしさ”が出ます。
一見難しそうでも実は“パズル感覚”で作れてAIを活用しやすいジャンル
SLGは「派手なアクション処理」が少なく、“ユニットをどう動かす?” “この地形をどう使う?”といった論理中心で構成されます。「設定」「テキスト」「ルール作り」など文章ベースの作業が多いため、AIとの相性が非常に良いジャンルです。
第2章:初心者がSLGを作るために使えるアプリ一覧と特徴(無料中心)

「どのアプリで作ればいいの?」という疑問は初心者が必ずぶつかる壁です。ここでは、実際にSLG制作で使われる代表的なアプリを、目的別にわかりやすくまとめて紹介します。
Unity:本格派を目指すなら頼れる万能エンジン
2D・3Dどちらにも対応し、世界中の開発者が使う大人気エンジンです。機能は豊富ですが、初心者にはやや難しめです。
Godot Engine:軽くてサクサク 2DのSLGに相性抜群
Godotは軽量で動作が速く、2Dゲームを作るのに向いたエンジン、無料で軽く、習得しやすいのが魅力です。初めてのSLG制作にも向いています。
RPGツクール系 / SRPG Studio:コーディング不要でSLGが作れる
プログラミングが苦手な初心者にとって心強い選択肢です。特にSRPG Studioは名前の通りシミュレーションRPGに特化し、必要な基本機能が最初から揃っているため、初めてでも形にしやすいでしょう。
GDevelop:ノーコードで動きを組み立てられる
すべてを視覚的に組み立てられるため、コードを書かずにゲームの動きを作れます。
用途別の選び方のコツ
- とにかく簡単に作りたい → SRPG Studio / GDevelop
- 本格的に技術を学びたい → Unity / Godot
- A型事業所で導入する → 操作が視覚的なツール(GDevelopなど)
就労支援の現場で導入しやすい理由
ノーコード系アプリは操作が分かりやすく、障害特性に合わせた作業調整がしやすいのがメリットです。また、作業工程を分担しやすく、A型の就労支援にも向いています。
第3章:AIを使うとゲーム制作はこう変わる!初心者が使える生成AIの実用例
生成AIは、初心者がつまずきやすい設定作りやアイデア出しを大幅に助けてくれる“相棒”のような存在です。ここでは、実際にどの作業が楽になるのかを具体的に紹介します。
AIでできる作業とAIに任せないほうが良い作業
「ゲームバランスの最終判断」などは人が考えたほうが確実です。AIの強みと弱みを知ることで、効率良く制作が進みます。
キャラ設定・ユニット名・ストーリー案・マップ案や地形アイデアををAIに作ってもらう
世界観に合ったユニット名や簡単なストーリー案も提案してくれるので、制作の“最初の困りごと”がサクッと解消します。マップや地形に関して「山があって、川があって、敵が潜んでいる感じ」という説明でもAIが具体化してくれます。
プログラミングのエラー修正やロジックを説明してもらう
初心者が苦手な「エラー文の意味」がAIを使うと一気にわかりやすくなります。コードの意味を解説してくれるので、理解しながら進められます。
生成AIの活用方法
マップチップ、アイコン、キャラクターなどのデザインやBGMの作成などに生成AIが役立ちます。はじめに世界観・設定を作らせ、それに合ったスタイルで作成させていけば、ゲームのコンセプトにマッチした仕上がりになるでしょう。
第4章:実際につくってみよう!戦略SLG制作の流れを初心者向けに超わかりやすく解説

SLG制作は「順番に分けて進める」と一気にやさしくなります。ここでは、初心者でも迷わないよう作業工程を徹底的にわかりやすく分解して紹介します。
1. ゲームの方向性を決める(ジャンル・世界観)
まずは「どんな戦いをするゲームなのか」を決めます。ファンタジー? 近未来? どういう雰囲気? ここが決まるだけで、ユニット名もマップも一気に作りやすくなります。
2. ユニットとルールの設計(誰が何をする?)
次に、プレイヤーが動かすキャラ=ユニットの特徴を決めます。攻撃力・移動力・スキルなど、最低限の能力だけでOKです。難しく考えず、「この子は速い」「この子は硬い」くらいで十分です。
3. マップ作り(フィールドの大きさ・ギミック)
マップはSLGの顔とも言えます。最初は10×10マス程度にするのがベストです。山・川・森などの地形を置くだけで戦略性が跳ね上がるので、初心者でも“それっぽさ”が出ます。
4. UIと操作感を形にする
ボタン配置・アイコン・ターン終了ボタンなど、操作部分を作ります。UIはできるだけ少なくシンプルにすると扱いやすいです。
5. AIアシストを使ってイベントやテキストを作る
キャラのセリフ、ステージ開始の説明、勝敗条件の文章などはAIの得意分野です。「もう少しカッコよく」「やわらかい雰囲気で」など調整指示を出せば、好みの文章に整えてくれます。
6. テストプレイで修正点を探す
作ったゲームは必ず遊んでみましょう。「敵が強すぎる」「マップの端が見えづらい」など、自分で遊ぶと改善点がどんどん見えてきます。
初心者なら「1ステージだけ」作るのがおすすめな理由
ゲーム制作の最大の壁は“完成しないこと”です。1ステージだけに絞れば、完成までの流れを把握でき、経験を今後に活かせます。
AIを使うポイント(設定づくり → プログラム補助 → バランス調整)
AIは初期設定づくり・コードエラーの説明・ステージ難易度調整など、あらゆる場面で助けてくれます。「わからないことをその都度AIに聞きながら進める」だけで、制作スピードが倍以上変わります。
詰みやすいポイントを事前に避けるコツ
いきなり大作を作らない、マップは小さく、ユニット数は3~4体で十分、この3つを守るだけで途中で挫折しにくくなります。
ゲーム制作は“完成のハードル”を下げるのが成功のコツ
ゲーム作りは「完成」を一度経験すると一気に理解が深まります。小さく作って、少しずつ広げる。この流れが最強の必勝パターンです。
第5章:初心者とA型事業所のためのAI活用型ゲーム制作モデル
A型事業所でゲーム制作を取り入れる際、SLGは作業工程を細かく分けられるため相性の良いジャンルです。ユニット設定、画像作成、テストプレイなど役割ごとに分担しやすく、一人ひとりの特性に合わせた作業配置がしやすい点が魅力です。
さらに生成AIを活用すれば、世界観づくりやテキスト作成、素材のラフ案など、最初のハードルになりやすい工程を大幅に軽減できます。初心者にとって難しいネーミングや説明文づくりもAIが補助してくれるため、制作のスタートを切りやすくなります。
一方で、AIの利用にはモデルごとの利用規約やライセンス確認が欠かせません。特に画像生成では既存作品に似すぎないよう注意が必要です。
また、事業として展開する場合は、企業PR用のミニSLG、教育向けの簡易ゲーム、AI素材制作など幅広い提供方法が考えられ、地域連携や事業所のPRにもつながります。
ただし、制作工程が複雑になると負担が大きくなるため、無理のないスケジュール管理やデータ管理ルールの整備が重要です。AIに頼りきりになるのではなく、人が内容を理解しながら進める体制を保つことで安定運営につながります。
まずは小規模な作品を確実に完成させることが、成功への最短ルートと言えるでしょう。
まとめ

AIを活用したSLG制作は、初心者でも驚くほど取り組みやすいジャンルです。大切なのは、いきなり大作を目指さず、小さく完成させる経験を積むこと、そしてAIを「作業を助けてくれる相棒」として活用することです。
うまく組み合わせれば、ゲーム制作は企業連携や新しい事業モデルにつながる可能性を持っています。
あとがき
私自身、最近のハイクオリティなゲームに関してはほとんど馴染みがないのですが、ファミコンおよびプレイステーション時代にはだいぶ堪能してきました。
現代のアプリやAIの力を駆使すれば、ファミコンレベルのクオリティのゲームは自作できそうに思えます。


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