A型事業所×在宅ワーク、私らしい働き方

利用者

「A型事業所で働きたいけれど、通勤が難しい」「自分のペースで仕事がしたい」そんなあなたに、A型事業所の在宅ワークという新しい働き方をご提案します。在宅ワークなら、通勤時間を有効活用したり、体調に合わせて休憩したり、自分らしい働き方を叶えることができます。この記事では、A型事業所の在宅ワークの魅力や、メリット、デメリット&改善点などを詳しくお伝えしていきます。

1. A型事業所の在宅ワークとは?

A型事業所の在宅ワークとは、障害や難病のある方が自宅にいながらA型事業所と雇用契約を結び、働くことができる仕組みです。パソコンを使ったデータ入力や記事作成、デザインなどの仕事が中心で、自分の得意なことを活かして働くことができます。

私は現在5歳の息子を持つワーキングマザーです。在宅のA型事業所で利用者として業務に携わっています。私が、このお仕事に出会ったのは、子供が当時2歳の時に沖縄の離島「宮古島」に住んでいて初めての子育て中の時でした。また夫は出張も多い状況でした。

そのため障害を抱えての勤務がとても難しく、必然的に障害者雇用を考えるようになっていました。ホテルやアパート掃除のA型事業所に体験に行ってみたりもしましが、1日でダウンしてしまったり….。

思った以上に体力の限界を感じた私は、「離島にいても、子育て中でも、障害を抱えていても、働く事を諦めたくない。在宅で働きたい。」と強く思うようになり、それからご縁があり今の事業所に出会って、勤務し始めたのです。

今回は、私と同じような環境にいる方へ向けての応援エールをこめて、在宅のA型事業所についての発信をしたいと思います。

2. 在宅ワークのメリット

在宅ワークは、自宅にいながら仕事ができるため、さまざまなメリットがあります。

通勤時間の削減

通常のオフィス勤務では、毎日会社まで通勤する必要があります。しかし、在宅ワークであれば通勤時間は不要です。その分、自分の時間を有効活用できるでしょう。

例えば、趣味や家族との時間に使ったり、睡眠時間を増やしたりすることができます。A型事業所の利用者にとっては、自分の体調を整える上で有効な働き方と言えるでしょう。

自分のペースで働きやすい

在宅ワークには、企業によって、働く時間や場所を自分で決められるケースも見られます。そのため、職場勤務に比べて自分のペースで仕事を進めやすいと言えるでしょう。例えば集中しやすい時間帯に仕事をしたり、休憩を挟みながら作業したりすることができます。

体調に合わせて休憩しやすい

体調が優れない時でも自宅であれば、気兼ねしがちな職場内に比べて休憩をとる抵抗感が低くなると考えられています。例えば少し横になったり、軽い食事をとったりすることもできるでしょう。また通院や病院へ行く際も、時間を調整しやすい面もあります。

場所を選ばずに働きやすい

インターネット環境があれば、自宅に限らず、カフェや図書館など、好きな場所で仕事ができます。例えば気分転換に場所を変えたり、旅行先で仕事をしたりすることも可能です。業務内容によっては、そういった気分転換ができる働きやすさが、労働力UPにつながる場合もあるでしょう。

人間関係のストレスが少ない

オフィスでの人間関係に悩む人もいるかもしれません。在宅ワークであれば、同僚との接触が減るため、人間関係のストレスが軽減される可能性があると考えられています。

ただし、在宅ワークにはメリットだけでなく、デメリットもあります。次章では、気をつけたいデメリットについてみていきましょう。

3. 在宅ワークのデメリット

在宅ワークは、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。

自己管理能力が必要

オフィス勤務とは異なり、在宅ワークでは上司や同僚の目が届きにくい環境で仕事をすることになります。そのため、自分でスケジュールを管理し、目標に向かって計画的に仕事を進める自己管理能力が必要になるでしょう。

例えば、仕事中に誘惑に負けて長時間休憩してしまったり、納期ギリギリになって焦ってしまったりする可能性も考えられます。

コミュニケーション不足になりがち

オフィス勤務では同僚と直接顔を合わせ、気軽に相談や情報共有ができます。しかし在宅ワークでは、テキストメッセージやオンライン会議が主なコミュニケーション手段となるため、相手の表情やニュアンスが伝わりにくく、コミュニケーション不足を感じる人もいるかもしれません。

また、ビジネスの現場では、ちょっとした雑談から新しいアイデアが生まれたり、チームワークが深まったりすることも珍しくありません。しかし、在宅ワークではそうした機会が減ってしまう可能性も考慮する必要があるでしょう。

仕事とプライベートの区別が難しい

自宅で仕事をするため、オンとオフの切り替えが難しく、仕事とプライベートの境界線が曖昧になりがちです。

例えば、仕事が終わった後もメールチェックをしてしまったり、休日も仕事のことが気になってしまったりする人もいるかもしれません。

自宅の作業環境を整える必要がある

快適に仕事をするためには、デスクや椅子、インターネット環境など、自宅の作業環境を整える必要があります。

例えば、長時間座っていても疲れにくい椅子を選んだり、集中できる静かなスペースを確保したりすることが大切です。

これらのデメリットを理解した上で、自分に合った働き方を選択することが重要です。

次章では、これらのデメリットについて私なりの改善点をお伝えしていきます。参考になればとても嬉しいです。

4. 私なりのデメリット対策

デメリットがあるからといって、落ち込むことはありません。どのような仕事に就いていたとしても、出てくるものです。私は以下の解決方法をご提案します。

自己管理能力を整える

在宅ワークの大きな問題点は、周りの目がなくなる分、自己管理して仕事に向き合うのが困難な部分です。例えば、体調不良の場合。自分ではコントロールする事が困難なこともあるかもしれません。

そこで気をつけて頂きたいのが、きちんとした服薬の徹底です。障害はお薬の力を借りて向き合っていける部分だと思います。飲み忘れや、二度飲みを防ぐために、私が工夫した事は服薬時間の固定です。

毎晩21時に服用しています。また、誤って二度飲みが続いた時には、曜日ごとに分けられているお薬ケースを活用していた事もありました。とても便利なので、おすすめです。

もう1つ大きく変えた事は、睡眠時間の見直しです。23時以降に寝ていたのを、21時半に変えてみたら、翌日の体調が辛くなく、勤務時間の中だるみも改善できています。

仕事の内容でスケジュール管理に関しては、勤務時間の30分前に出社して、昨日の振り返りから、今日やるべき事の確認を行っています。心配性の私には、合っているやり方です。

コミュニケーション不足になりがち

事業所に勤務していると、分からない部分も直接聞く事ができますが、在宅だとそうはいきません。私も大きな課題だと思っていました。

しかし私たち事業所の良い所は、メンタルケアとして週に一回と、月に一回の面談があります。そこで今悩んでいる事や、雑談、仕事の事だけではなく家庭で困っている点も相談しています。

職員さんが子育ての経験者なので、いつも面談の時間は、私の息抜きの場になっていて本当にありがたいです。

業務中のコミュニケーションに関しては、「Google Meet」や「Slack ハドルミーティング」などのオンライン会議を活用しています。

使用する前は、緊張してしまい勇気がいりましたが、いざ慣れてくると画面共有して説明する私がいて、かなりスキルアップしたと感じる場面です。

対面だと恥ずかしい部分も、何故かパソコンの画面ごしでは、明るい自分がいます。このように、WEB会議を活用する事でコミュニケーション不足による不安も解消できています。

仕事とプライベートの区別の改善

在宅勤務は人目がないため、つい休憩が長くなってしまったり、集中して業務に取り組めなかったりする事もあると思います。私が意識していた事は、こまめに休憩を入れて、別室で10分間お仕事環境から離れる事をしていました。

メリハリをつける事で、お仕事に集中する事ができます。その他には、業務の進捗管理をお昼前に、中間報告していますが、気が引き締まるのでおすすめです。

自宅の作業環境を整える

仕事中のメンタルを管理する時に気をつけている事は、室温の管理です。快適に仕事を進められるように、クーラーや暖房は必須になります。あと集中力が落ちてきたら、少音でBGMを流すのも効果的でした。

体調面では、私は午前中は順調でも、午後になると集中力がきれる事が悩みでしたが、パソコンデスクを昇降デスクに変えた事で、良くなっています。

5. 作者の感想

A型事業所×在宅ワークは、子育て中の私にとって理想の働き方です。体調や障がいに合わせて働けるA型事業所と、場所を選ばない在宅ワーク。この二つを組み合わせれば、自分らしい働き方が見つかるかもしれません。

A型事業所のサポートを受けながら、得意なことを在宅ワークで活かす。通勤の負担を減らし、自分のペースで働ける。そんな新しい働き方に出会えて感謝しています。

今後もA型事業所と在宅ワークを組み合わせたお仕事が増えることで、柔軟な働き方が可能になる世の中になってほしいなぁと思いました。

6. まとめ

A型事業所の在宅ワークは、自分らしい働き方を叶えたいあなたにとって、魅力的な選択肢の一つです。この記事を参考に、在宅ワークにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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